~目次~
1|サマリ
2|男性型脱毛症AGA(Androgenetic Alpecia:AGA)対策
3|薬効薬理、人体への影響
4|費用・入手方法
5|筆者の感想
皆さんは薄毛について悩んでいませんか?
かくいう私は悩んでいた時期がありました…(´;ω;`)
仕事しながらAGAクリニックに行くのは時間ももったいないですし、費用も馬鹿にはならないです(年6万くらいかかるらしい)。
ということで知っトク情報、第1回は”ハゲ対策”についてです。

パイセンまじでエラそうで腹立つんだよなぁ!



(私の悪口で盛り上がってるみたいだな…そう思われてても仕方ないし、悪口言われるのが上司の仕事みたいなところもあるから、仕方な…)



禿のくせにさあ!!



がーん…
という悲劇が起こらないよう、少しでも気になっている方、興味はあったが行動に移すのを躊躇っていた方、手遅れになる前に始めましょう。
・AGA≒ハゲに対して、国内承認薬はフィナステリド内服とミノキシジル塗布のみ
・入手するのに一番安全なのはAGAクリニック受診すること。
・次点で、自己責任となるが個人輸入代行業者(オオサカ堂など)を用いて購入する。
・私はバリバリ使ってます。やるべきことをやった上であとは座して待つ、位のメンタリティが重要です。
男性型脱毛症(Androgenetic Alpecia:AGA)対策
一般的に男性において薄毛が進行することを男性型脱毛症(Androgenetic Alpecia:AGA)といいます。AGAに対して医学的に効果をしめす医薬品は基本的にフィナステリド内服とミノキシジル外用の2つになります。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版 https://www.dermatol.or.jp/modules/guideline/index.php?content_id=2
繰り返します、フィナステリドとミノキシジルのみになります。
巷には、発毛/育毛に良いとされるシャンプーやらサプリメントやらが色々と出回っていると思いますが、
例えばピディオキシジルは小規模な研究がなされていると言われていますが、原著論文はhitしません。
<参考1:ピディオキシジル含有シャンプー>


他に、ノコギリヤシの内服については小規模な論文はhitするものの、サンプルサイズが小さく有意差までは出ておりません*。
<参考2:ノコギリヤシ成分含有サプリメント>


EBMを遵守すべき立場の我々は数多のそういった商品に惑わされず、まずはエビデンスに基づいた対応をすべきであると考えます。(もちろん、効果がないというエビデンスもない訳ですので、試してみて合っていると感じればじゃんじゃん使って良いでしょう)
それではエビデンスのある医薬品についての薬効薬理を見ていきましょう。
*Prager, Nelson, et al. “A randomized, double-blind, placebo-controlled trial to determine the effectiveness of botanically derived inhibitors of 5-α-reductase in the treatment of androgenetic alopecia.” Journal of Alternative & Complementary Medicine 8.2 (2002): 143-152.
薬効薬理、人体への影響
フィナステリド
フィナステリドはテストステロンから毛髪の元となる細胞(毛母細胞)の働きを低下させる作用のあるジヒドロテストステロンへの変換を選択的に阻害します。
ある臨床試験において、フィナステリド0.2 mg/day投与群、1 mg/day投与群、およびプラセボ群の3 群による48 週間の比較試験を実施したところ、改善*と評価された割合はプラセボ群では 5.9%(8/135 例)であったのに対し、フィナステリド 1 mg 投与 群 で 58.3%(77/132 例 )、0.2 mg 投 与 群 で 54.2%(71/131 例)とフィナステリドのAGA改善効果が示されています¹。
*”改善”の定義が、”第三者の皮膚科医による画像判定”であるためこの報告自体は客観性に欠けておりいまいちです。ただ、同報告内に記載されている外国における臨床試験では、直径1インチ内の毛髪数を検証したものがあります、そちらも参照ください。


ミノキシジル
ミノキシジルについて、毛母細胞の死滅(アポトーシス)を抑制して髪の毛が成長期から退行期へ移行するのを抑制し、脱毛を予防し、結果的に毛髪数を増やす作用があるとされています。が、実はその機序については正確には解明されていないようです。ミノキシジルの持つ、血管拡張作用、VEGF誘導作用、カリウムチャネル制御の作用が影響しているのではないかと仮説は立っているようです。
こちらも臨床試験においてミノキシジル5%配合の薬剤を一日二回塗布することでAGAが改善**することが実証されています²。
**こちらの”改善”は毛髪のカウント、”被験者と調査する側の評価”により定義されています。
¹ 福住 仁ほか, 男性における男性型脱毛症用薬 5 α – 還元酵素 II 型阻害薬フィナステリド(プロペシア ® 錠 0.2 mg・1 mg)の薬理学的特性と臨床効果.日薬理誌, 127, 495, (2006)
² Olsen, Elise A., et al. “A randomized clinical trial of 5% topical minoxidil versus 2% topical minoxidil and placebo in the treatment of androgenetic alopecia in men.” Journal of the American Academy of Dermatology 47.3 (2002): 377-385.
費用・入手方法
AGAクリニック
言うまでもないですが、フィナステリド、ミノキシジルの入手に関して最も安全なのはAGAクリニックを受診することです。
ただ、薬は欲しいけど病院に行くのは時間もお金も勿体ない、、、という方は医療従事者の皆さんの中には、少なからずいらっしゃると思います。実際、私も毛のことで病院にかかるということに、かなり抵抗を感じました。
というのも、忙しい仕事の合間をぬって病院を受診するのはかなり手間で、また髪の毛のことで受診することに対して恥ずかしさを覚えるからです。
また費用面においては、ネット広告で見かけるクリニックさんをいくつか見て回ってみましたが、ミノキシジル塗布剤が30日分で約8000円、フィナステリドはジェネリックでも30日分で約5000~円程するのに加え、更に受診料が掛かり、月1万円位は掛かるようでした。



フィナステリド内服とミノキシジル外用だけで良いのに、エビデンスもないサプリなんかが付いてきて1万円で済まない…
という料金体系も多かったです。
個人輸入代行(オオサカ堂など)
そこで私が見出したのが、医薬品の個人輸入代行です。(怪しい空気になってきましたが最後までお読みください)
一部の医薬品は、薬機法の制限を受けつつも海外から個人輸入することが出来ます。私は自己責任の範疇で、個人輸入を代行する業者の一つであるオオサカ堂を利用して、フィナステリドを安く、簡便に入手しています。おおよそですが、フィナステリドが100錠=100日分が3500円程度、ミノキシジル外用が60mL≒30日分で2300円程度と、前述のAGAクリニックでかかる費用の半分以下で済みます。
デメリットとしては何らかの副作用が出たとしても、あるいは偽造品であったとしても、不純物が混ざっていたとしても、すべて自己責任になってしまいます。
繰り返しにはなりますが“自己責任の範疇”での利用となります。薬機法より、具体的な方法を提示することは適いません。聡明な先生方におかれましては、その点重々ご理解いただいた上で、ご自身で効能効果用法用量、論文なども調べて、ご自身でリスクベネフィットを評価し、選択肢の一つとしてご検討ください。
筆者の感想
私はかれこれ7-8年フィナステリドを輸入、使用していますが、特に悪影響は今のところ出ていません(と思っている)し、お金を振り込んだけど商品が届かなかった!ということもありません。
“やれるだけのことをやっている”という自信がつくことで、ストレスフリーに過ごせています:)
オオサカ堂については以前銀行払いしか利用できずやや不便でしたが、現在はクレカ支払いもできるようになりお手軽になりました。
ゆったりと衰退するのを黙って眺めるか、多少のリスクを覚悟で手を打つか、私は後者を選びました。
まとめ
AGAに対して有効な医薬品は基本的にフィナステリド、ミノキシジルのみ、国内承認においても同じ。
ミノキシジル配合の塗布剤は第一類医薬品として薬局などで市販されていますが、フィナステリドは病院(AGAクリニック)で処方されて入手するのが一般的です。
自己責任にはなりますが、ネット通販=個人輸入代行などでも費用少なく入手することができます。



ストレスフリーな日常を!
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